台北旅行のついでにちょっと足を伸ばしてローカル都市に行くなら、台北北部の港都市「基隆」があります。基隆には台北市内には無い海をバックにしたさまざまな景色を楽しめる場所があります。
そんな基隆ですが、台北からは主に2つ、高速バスで行く方法と台湾鉄道で行く方法があります。この記事ではその2つの方法とメリットデメリットを解説します。
台北と基隆の位置関係
台北は台湾本島の北部最大都市ですが、実は一番北にあるわけではありません。さらに北には新北市、そして基隆市があります。基隆市は大きな港を持つ都市で、国際貿易の要所として古くから栄えてきた歴史ある街。
地図上では、新北市を超えて基隆市へと行くこととなります。
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台北-基隆間には2つの移動方法がある
では台北から基隆までの移動にはどのような方法があるかというと、2024年現在は主に2つの移動方法があります。
台湾鉄道で行く方法
日本人にとって最も簡単?というか馴染み深そうなのが電車で行く方法です。日本ほどではありませんが、(比較的)時間に正確で本数もある程度あり、価格も抑えめである電車は間違いなく旅行者にとっては簡単な移動方法だと思います。
種別 | 所要時間 | 料金(台湾ドル) | 料金(日本円換算) |
區間車 | 50分 | NTD41 | 188円 |
區間快車 | 43分 | NTD41 | 188円 |
自強號 | 35分 | NTD64 | 294円 |
區間車は日本で言う各駅停車。基隆方面に行く列車のほとんどがこれです。ごく稀に區間快車という区間快速がありますが、ほとんど出くわすことはなく、これをわざわざ狙って乗るほどのものではありません。
台湾の特急(自強號)も1日数本だけ走っていますが、さほど時間を早めることができるわけでも無いので、わざわざ20ドル近く多く払って乗るほどのものでも無いですね。
実際の時刻表で調べてみてくださいね↓
本数は比較的あり、10-30分に1本程度走っています。ただし基隆に行く列車は基隆行きのみです。台北から北上する列車の多くは基隆に行かず違う方向に行ってしまうので注意してください。
どう言うことか解説しておくと、台湾鉄道は円を描くように台湾本島を一周するように走っていて、台北方面から北上するほとんどの列車は花蓮・台東方面へと進行します(で、一周してまた台北に戻ってくる)。基隆はその円からは外れた場所にあり、行き止まりの駅なんです。なので、基隆行きに乗らないと辿り着きません。
花蓮・台東方面に行く特急列車(自強號)に乗って八堵で基隆行きの普通列車に乗り換えることも可能ですが、結局はその普通列車も台北から来るので、最初から台北で普通列車に乗った方がいいです。あと、花蓮・台東方面に行く特急列車(自強號)の中には八堵にも瑞芳(九份の玄関口)にも止まらず、1.5時間ほど乗車した先の宜蘭まで止まらないこともあるので、ご注意を。
高速バスで行く方法
基隆に行くなら高速バスが簡単でおすすめ。國光客運が台北駅から基隆行きのバスを運行しています。
バス番号 | 会社名 | 運行区間 | 所要時間 | 料金 | 備考 |
1813 | 國光客運 | 國光客運台北車站 – 基隆轉運站 | 1時間 | NTD57 | 往路は直行 復路は2-3個の停留所に停まる |
1813D | 國光客運 | 國光客運台北車站 – 基隆轉運站 | 1時間(遅れがち) | NTD57 | 途中停車駅が多い |
1813バスは基隆までノンストップで走るバスです。乗るならこれが一番です。台湾のバスあるあるですが、数字の後ろに英字が付くと、途中停車駅が変わったり、そもそも行き先が変わったりします。1813系統はどれも基隆市に向かいますが、基隆駅へと行くのは1813と1813Dのみです。その他の英字が付くもの(1813支線)は全然違う場所に行くので乗らないように。