台湾の西海岸を旅していると、ふと海の向こうに並ぶ巨大な白い風車が目に入ることがあります。
実はそれ、台湾で最初に建設された洋上風力発電所かもしれません。
この記事では、
台湾・苗栗県竹南沖の海上風車について、
- どんな風車なのか
- 着床式?浮体式?
- 日本(秋田・長崎)との違い
- 実際のアクセス方法
をまとめて解説します。
台湾最初の海上風車「Formosa 1」とは?
竹南沖に設置されているのは、
Formosa 1 Offshore Wind Farm と呼ばれる洋上風力発電所です。

Formosa 1 の基本情報
- 設置場所:台湾・苗栗県 竹南鎮沖
- 水深:約15〜30m
- 台湾で最初の商業用洋上風力発電所
- デモ段階 → 商業運転へ発展した象徴的プロジェクト
現在、台湾では彰化や雲林に大規模な洋上風力エリア(建設中)がありますが、
その原点がこの竹南沖の Formosa 1 です。そのすぐ近くにはFormosa 2と呼ばれる風車もあります。Formosa 1は22基あるのに対して、Formosa 2は47基もあるのだとか。一帯に多くの風車があるんです。
竹南の風車は「着床式」、浮体式ではない
台湾の風車の景色に興味を持ったところで、せっかくなので設置方法について理解しておきましょう。
着床式(ちゃくゆかしき)とは?
- 海底に基礎を直接固定する方式
- 水深が比較的浅い海域に向いている
- ヨーロッパで主流の洋上風力方式
👉 竹南の海上風車はすべて着床式(fixed-bottom)
👉 浮体式ではない
台湾の西海岸は遠浅で、
この着床式と非常に相性が良い地形をしています。
日本との比較|秋田は着床式、浮体式の本命は長崎(2026年)
ここが台湾と日本の大きな違いです。
日本の海は「深い」
日本近海は、
- 沿岸から急に水深が深くなる
- 遠浅の海域が限られている
という特徴があり、
台湾のように着床式を広範囲に展開するのは難しいとされています。
秋田では着床式が先行
一方で、
- 秋田(能代・男鹿沖)では
→ 条件の良い海域を活かして着床式洋上風力が稼働中
ただしこれは、日本全体で見ると例外的なケースです。
浮体式の本命は長崎(2026年)
日本で長年「本命技術」とされてきたのが浮体式洋上風力。
そして現在、
- 長崎県沖
- 2026年に運転開始予定
のプロジェクトが、
👉 商業ベースでは日本初の浮体式洋上風力になる見込みです。
台湾と日本の違いを整理すると
| 地域 | 主流方式 | 背景 |
|---|---|---|
| 台湾(苗栗・彰化・雲林) | 着床式 | 遠浅な台湾海峡 |
| 日本(全国) | 浮体式が本命 | 急深な海底地形 |
| 日本(秋田) | 着床式 | 例外的に条件が良い |
| 日本(長崎) | 浮体式(2026年〜) | 初の本格商用 |
👉 こうして見ると、
竹南の着床式洋上風車は「台湾だからこそ成立したモデル」
という位置づけがよく分かります。
竹南の海上風車へのアクセス方法
竹南の風車は観光地化されていませんが、意外と簡単に見に行くことができます。
海岸沿いであればどこでも見られるように思うかもしれませんが、観光客としていくのであれば台湾鉄道の竹南駅が最も便利だと思います。
色々調べた結果、最も風車がよく見えるのは、龍鳳漁港という漁港の堤防だということがわかりました。
ここにはバス停があるのですが、なんと5813Aバスは1日1本しかなく、しかも竹南駅に戻る方面しか運行していないようです。

もう少し手前でバス停を探すといくつかあるのですが、例えば5813バスで龍鳳宮まで行こうとしても本数はすごく少ないのであまりいい選択肢ではないんですよね。
ということで、おすすめはレンタサイクル(Youbike)で龍鳳漁港まで行くことです。竹南駅前にも龍鳳漁港にもレンタサイクルのポートはあるので、空きさえあれば20分くらいで行くことができますよ。
ただし、めちゃくちゃ風が強いので気をつけてくださいね。海岸沿いにも風車が設置されるくらいの街ですから。
