台湾の北方に位置する離島・馬祖列島。その中でも「北竿(ベイガン)」は、石造りの集落や美しい海岸線が魅力の人気エリアです。
しかし、北竿へ行く交通手段は限られており、「台北松山空港から飛行機で行く」か、「南竿(ナンガン)から船で渡る」しかありません。
この記事では、北竿への行き方をルート別に詳しく解説します。
台湾北竿とは?どこにある島?
北竿(Beigan)は、台湾本島の北西、福建省のすぐ近くに浮かぶ「馬祖列島」の一部です。
馬祖は南竿、北竿、東引、西莒、東莒など複数の島から構成されており、行政的には「連江県」に属しています。
北竿島は馬祖列島の中で2番目に大きな島で、海沿いに石造りの集落が並ぶ「芹壁聚落」や、馬祖最高峰の「壁山」などが見どころです。
北竿へのアクセス方法は2通り
北竿へ行くには、主に次の2つのルートがあります。
- 台北松山空港から北竿空港へ飛行機で直接行く
- 馬祖の中心島・南竿からフェリーで北竿白沙港へ渡る
どちらのルートも、天候によって欠航する場合があるため、余裕を持った日程をおすすめします。
台北松山空港から北竿への飛行機アクセス
最も便利なルートは、台北市内の松山空港(Songshan Airport)から北竿空港(Beigan Airport)への直行便です。この便を運航しているのは「立栄航空(UNI Air)」のみで、所要時間はおよそ 50分。1日2~3便が運航されています。
運航情報と所要時間
- 航空会社:立栄航空(UNI Air)
- 所要時間:約50分
- 片道料金:約NT$2,000前後(時期により変動)
- 出発空港:台北松山空港(TSA)
- 到着空港:北竿空港(MFK)
チケット予約方法
立栄航空の公式サイトまたは台湾国内線予約サイトから予約可能です。
繁忙期(連休や夏休み)は満席になることが多いため、1か月前の予約がおすすめです。
公式サイト:
立栄航空 UNI Air
注意点
北竿行きの便は、濃霧や強風の影響を受けやすく、特に冬季は欠航が多いことで知られています。
出発前日に公式サイト等で運航状況を必ず確認しましょう。
南竿から北竿への船でのアクセス
もし北竿行きの飛行機が欠航した場合や、南竿を観光したあとに北竿へ移動したい場合は、フェリーを利用するのが一般的です。
出発港と到着港
- 出発港:南竿・福澳港(Fuao Port)
- 到着港:北竿・白沙港(Baisha Port)
所要時間はおよそ 15〜20分 と短く、島間移動として気軽に利用できます。
フェリー時刻表の目安
1日6〜8往復程度運航されており、朝7時頃から夕方まで運航しています。
時刻表は季節や天候により変動するため、最新情報は連江県政府の交通ページまたは港の掲示板で確認を。
チケット購入方法
港の窓口で購入するのが基本ですが、混雑時期はオンライン予約も可能です。
運賃は片道NT$100前後とリーズナブルで、現金または悠遊カード(EasyCard)で支払いができます。
注意点
フェリーも天候の影響を受けやすいため、強風時には運航中止になる場合があります。
特に冬季は、当日朝に港で運航状況を確認しておくと安心です。
北竿空港・港からの移動方法
北竿空港や白沙港に到着したら、各観光地までは車やバスで移動します。
バス
島内には公共バスがあり、白沙港・空港・芹壁・塘岐を循環しています。
ただし便数は多くないため、時間に余裕を持つ必要があります。
タクシー・レンタカー
空港や港付近ではタクシーの手配も可能で、1日チャーターも人気です。
免許を持っていれば、スクーターやレンタカーを借りて島を一周するのもおすすめ。
旅行計画のポイント
台北から日帰りは可能?
飛行機を利用すれば、台北から日帰りも可能ですが、天候リスクを考えると1泊以上の滞在をおすすめします。
南竿・北竿を両方まわる旅程
多くの旅行者は、台北→南竿→北竿の順にまわり、最後に南竿から台北へ戻るルートを選びます。
このルートなら、欠航時の調整も比較的しやすいです。
悪天候時のリスク対策
天候によって飛行機・船が止まることがあるため、前後に1日の予備日を設けておくと安心です。
また、北竿・南竿のホテルは当日キャンセルも比較的柔軟なので、天候を見ながら移動する旅もおすすめです。
まとめ|北竿へ行くなら飛行機+船を上手に使い分けよう
北竿へ行くには、台北からの国内線か、南竿からのフェリーのどちらかしかありません。
天候や旅程に応じてルートを選び、時間に余裕を持って計画するのがポイントです。
北竿は小さな島ながら、石造りの集落、穏やかな海、のどかな雰囲気が魅力。
アクセスの手間を超える価値がある、台湾の秘境です。

