【2025年最新】新台馬輪の設備を徹底解説|基隆〜馬祖 船旅を快適にするポイント

※当サイトでは、アフィリエイト・アドセンス広告を利用しています。

連江

新台馬輪(Xin Taima Ferry)は、台湾本島・基隆と馬祖列島(南竿・東引)を結ぶ長距離フェリーです。2023年に就航した新造船で、旧「台馬之星(Taima Star)」の後継として運航が始まりました。

この船は、乗客・貨物の両方を運ぶ大型フェリーで、航路は主に基隆港 → 南竿港 → 東引港 の順に運航します(先馬後東)。東引→南竿の順にまわる先東後馬という航路もあります。

夜に基隆を出発し、翌朝に南竿、午前に東引へ到着する夜行便が中心。
最大約640名が乗船できる規模で、静音性・安定性・快適性が大幅に改善された最新フェリーです。

船の全体構造

新台馬輪は大きくCF/1F/2F/3Fの4層構成。エレベーター・無障礙(バリアフリー)設備があります。

CF(Car Deck/車両甲板)

車両・貨物の搭載フロア。一般乗客の滞在はなし。スーツケースなどの荷物を置くこともできます。もちろん客室に持ち込むことも可能です

南竿及び東引の上下船と基隆の下船はこちらのCar Deckで行われます。

1F(Cabins/客室フロア)

  • 客室A・Bゾーンが縦に並ぶメインの寝台フロア。
  • インフォメーションデスクエレベーター授乳室(Nursing Room)トイレシャワーが集中。
  • 優先席・車椅子スペースバリアフリー対応トイレ&シャワーあり。
  • 飲水機(ウォーターサーバー)自動販売機公衆電話もこの階に固まっている。

シャワーは現在使用できなくなっています。

1階にある寝台客室は全て相部屋の2段ベッド構成です。

受付には基本的に人が常駐していますが、まあ言語の問題もあってそんなに積極的に話しかけることはなさそうです、、

自動販売機やウォーターサーバーもあります。

バリアフリー用のトイレがあります。シャワー表示がありますが、揺れのある航路だからか使用できないようになっています。

2F(Seats/座席フロア)

  • 個室(頭等艙=ファーストクラス、貴賓艙=ビジネスクラス)があるフロア
  • 座席(ここで一夜過ごすのはしんどい)があるフロア
  • ロビーと売店があり、休憩や飲食に便利。
  • 1F同様、無障礙トイレ&シャワー男女別トイレエレベーター優先席/車椅子スペースを配置。

基隆港から乗船する際はターミナルから2Fへと直接乗り込むこととなります。

ロビーの座席は数に限りがあり、基本的に相席になります。

3F(Reserve Economy-Seat/第三座艙)

  • 追加のエコノミー席エリア一部寝台客室(全て相部屋の2段ベッド構成)があります。

客室・寝台(臥舖)設備

この船の魅力はなんと言っても寝台であること。夜ホテル代わりに使うことができるので、時間もお金も節約できる手段です。そして、新台馬輪は新しい船なので全体的に綺麗であり、古い台馬之星と比較すると安心して乗れる機材です。

臥舖(ウォープー)フェリーや夜行列車などで使われる「寝台(ベッド席)」のことです。

個室・寝台・座席の種類と設備

「新台馬輪」の魅力は、長時間航行でも快適に過ごせる個室・臥舖(寝台)が充実していることです。個室は文字通り完全プライベートな空間、寝台は上下2段のベッドスタイルで、1人ずつ仕切られた半個室のような設計。

頭等艙=ファーストクラス

2階に全4部屋だけある個室。2人で1部屋単位の販売。ネットからは購入できないようなので(購入画面に出てこない)、日本に住んでいて台湾の番号を持っていない人にとっては選択肢にならない。あとどうも、個室でもシャワーはないらしい。

出典:全港通航業公司公式サイト

貴賓艙=ビジネスクラス

ビジネスクラスは全8部屋あり、ネットからの購入もできるタイプ。個室ではあるが4人の相部屋で、知らない人と一緒になる可能性があるのはエコノミー寝台と変わらない(ので、525元高い料金を払いたいとは思えない)。

ベッドこそエコノミー寝台と同じですが、洗面台があったりソファー席があるのはメリットですね。エコノミー寝台利用者には洗面台がなく、歯磨きは皆トイレでしていましたので。また、ずっと狭いベッドに寝続けるのも体に負担なので、適度にソファーに座れるのは良い点です。

經濟艙(臥舖、Economy)

エコノミークラスとされているこちらは、相部屋の寝台になります。1階にA、B、Cの三つの大部屋があり、それぞれに2段ベッドが敷き詰められています。

各ベッドには以下の設備があります:

  • 枕・毛布付きの寝具
  • 個別照明(読書灯)
  • コンセント(USB無し)
  • カーテンで仕切られたプライバシースペース
  • 金庫

寝台に限らずだと思いますが、揺れは海の状況でかなり感じる場合があります(僕は往路は揺れは全く感じませんでしたが、復路は突き上げられるような感覚でした。が、もともと船酔いするタイプではないので大丈夫でした)。

冷房は結構効いているので、夏でも羽織るものは持っておいた方がいいです。

一般艙(普通席)

寝台ではなく椅子で過ごすこともできます。ただし、寝台から優先的に販売されるようで、必ずしも普通席が解放されるわけではないようです(僕が乗った時は、往路は未解放、復路は多くの利用者がいました)。

尊榮貴賓艙(VIP Room)

船内マップ上には1部屋だけVIP Roomの表記がありますが、一般に売り出されているものではないようです。

共用施設・船内サービス

ロビー・売店・軽食コーナー

船内中央には、休憩ロビーと売店があり、飲み物・カップ麺・スナック・お土産などを販売しています。
お湯のポットも用意されており、夜食にインスタント麺を食べる旅人の姿も。

多くの台湾人は乗船前に港のコンビニなどで食料を調達していました。

トイレ・シャワー・洗面スペース

男女別のトイレが複数あり、清潔に保たれています。洗面台は独立したものは個室以外にはなく、皆トイレの洗面台で歯を磨いていました。

シャワー自体は備わってはいますが、使用できないようになっています。

無障礙設備(バリアフリー)

新台馬輪は、無障礙対応(バリアフリー)設計が徹底されています。
エレベーター付きの車両デッキ、車椅子用トイレ、段差の少ない通路などが整い、
高齢者や身体の不自由な方も安心して乗船できます。

Wi-Fi・充電・電波状況

船内には無料Wi-Fiが設置されていますが、海上では電波が途切れやすく、動画視聴などは難しいことも。コンセント寝台や共用部にもあるのでスマホの充電には困りません(USBポートは見かけませんでした)。

船内環境と揺れ

新台馬輪は新造船だけあって、静音性と安定感が非常に高いのが特徴です。旧台馬之星に比べて揺れが少なく、エンジン音も控えめ。

ただ、やはり海上なので冬季の北東季節風が強い時期には強い揺れになることもあるようです。

乗船前に知っておきたいポイント

  • ✅ 寝台は人気のため、早めの予約がおすすめ(2ヶ月前には満席になることも)
  • ✅ 船内は冷えるので、薄手の上着を持参
  • ✅ 食事は港で事前に調達しておくと安心
  • ✅ 酔いやすい人は酔い止めを忘れずに
  • ✅ Wi-Fiは途切れやすいため、オフラインで楽しめる準備を

まとめ|新台馬輪で快適な馬祖航路を

基隆〜馬祖間を結ぶフェリーの中で、新台馬輪は設備・快適性ともに最高クラス
静かな寝台、清潔な設備、バリアフリー対応など、夜行便でも安心して過ごせる環境が整っています。

飛行機では味わえない「海を越える旅」を体験したい方には、ぜひ一度乗ってみてほしいフェリーです。

この記事を書いた人

飛行機や鉄道を使って日本・世界中を旅する30代会社員。ラグジュアリーホテルや飛行機のレビュー、主に台湾方面のまとめ記事を書いています。お問い合わせは日本語・英語・中国語でお気軽にどうぞ!

最近Twitterをはじめました😃フォローしてくれると嬉しいです👜ご質問もTwitterの方が返信率高めです✏️

ふかPをフォローする
連江
ふかPをフォローする
Go さんぽ
タイトルとURLをコピーしました