台湾本島の各所を結ぶ台湾鉄道は、主に台北・台中・高雄・台東・花蓮と1周するように繋がる路線ですが、いくつかの支線と呼ばれる路線があります。
そのうちの1つが台湾の新竹市・新竹県を走行する内湾線(內灣線)です。この記事ではそんな台湾の支線である内湾線の走行場所と各駅の見どころをまとめて紹介します。
内湾線とは
全長27.9kmある支線は、新竹市から新竹県までの全13駅から成り立っています。
駅リスト
全9駅のリストはこちらです。
# | 駅名 | |
1 | 新竹駅 | 新竹市 |
2 | 北新竹駅 | 新竹市 |
3 | 千甲駅 | 新竹市 |
4 | 新莊駅(新荘駅) | 新竹市 |
5 | 竹中駅 | 新竹県 |
6 | 上員駅 | 新竹県 |
7 | 榮華駅(栄華駅) | 新竹県 |
8 | 竹東駅 | 新竹県 |
9 | 橫山駅(横山駅) | 新竹県 |
10 | 九讚頭駅(九讃頭駅) | 新竹県 |
11 | 合興駅 | 新竹県 |
12 | 富貴駅 | 新竹県 |
13 | 內灣駅(内湾駅) | 新竹県 |
新竹駅
台湾鉄道の幹線の駅であり、ほとんどの特急列車が停車する新竹市最大のターミナル駅。現駅舎は日本統治時代に完成したもので、現存している台湾最古の駅舎です。
北新竹駅
台湾鉄道と合流している駅。普通列車(區間車)しか停まらない駅。
千甲駅
元々2011年に「世博」駅として開業した駅。新竹世博台灣館からは離れており、住民からも改名要望が上がっていた駅。
新莊駅
2011年に竹科駅として開業した駅。ただ、地元の地名からはかけ離れた駅名であったため、住民から改名要望が上がり、のちに「新莊」となった。
竹中駅
台湾新幹線の新竹駅と台湾鉄道をつなぐ支線「六家線」の起点駅。台北から台湾新幹線で旅行に行く際は、この竹中駅が起点になるでしょう。
上員駅
無人駅。
榮華(栄華)駅
内湾線のもう一つの駅「富貴」駅と組み合わせることで「栄華富貴」という4文字ができることが縁起が良いとされる駅。
竹東駅
新竹県の東部地区の中で比較的な大きな街である竹東。台北から高速バスが出ているため、內湾線よりも高速バスの方が便利な側面はあります。駅舎は木造建築ではありませんが、赤い瓦屋根を採用し、日本を感じさせる作りとなっています。
横山(橫山)駅
元々はこの横山駅は内湾線の計画に含まれていなかったようですが、近くの油羅渓と上坪渓の合流点にあたる横山は、度々洪水による橋の寸断で生活に影響が出ていたため、この場所に駅を作ることとしたそうです。
九讃頭(九讚頭)駅
かつては、尖石・横山・関西(新竹の地名)から採掘された大量の炭鉱や石灰石を運び出すのに使用された駅。
合興駅
通称「愛情駅」と呼ばれる駅。この駅をきっかけに結ばれた恋人のストーリーが有名で、それにちなんで「愛情駅」とされています。
かつて使用されたスイッチバック式の駅装備は、現在は跡地として公園が整備されています。
富貴駅
1962年の開業当初は「南河」駅という名前でしたが、内湾線のもう一つの駅「栄華」駅と組み合わせることで「栄華富貴」という縁起の良い4文字ができることを狙い、今の駅名に改名されました。
内湾(內灣)駅
内湾線の終点駅。駅舎は40 – 50年代の独特な建築スタイルを残す、特殊な建築物です。また、駅前の内湾老街が有名でもあります。