沖縄本島から東へ約360km。
地図で見ると、ぽつんと太平洋に浮かぶ島々。
それが「大東諸島」です。
宮古・石垣とはまったく違う成り立ちを持つ、沖縄でも異質な存在。
まずは基礎から整理していきます。
大東諸島はどんな島で構成されている?
大東諸島は主に次の3島で構成されています。
・南大東島(有人)
・北大東島(有人)
・沖大東島(無人・立入不可)
観光で行けるのは南大東島と北大東島の2島のみ。
沖縄県に属していますが、地理的には本島よりもはるか東。
むしろ「沖縄の離島」というより「太平洋の孤島」という感覚です。
南北大東島の位置と成り立ち
① サンゴ礁が隆起してできた島
大東諸島は、もともと環礁(サンゴ礁の輪)でした。
それがプレート運動により隆起し、現在の島になりました。
特徴は、
・周囲がほぼ断崖絶壁
・天然の砂浜がほぼない
・中央がくぼんだ“お椀型地形”
沖縄の他の島のようなビーチリゾート的景観とはまったく異なります。
② 実は「今も動いている島」
大東諸島はフィリピン海プレート上にあります。
プレートとともに年間数センチ単位で移動しています。
つまり、地質学的には「常に移動中の島」。
スケールが大きすぎて実感はありませんが、
地理好きにはたまらないポイントです。
上陸が容易ではない島|クレーンで荷揚げ?
断崖でかつ波が高い島の港では船が直接接岸するのではなく、
クレーンで荷物や車を吊り上げる方式。
フェリーだいとうもこの方式で荷揚げします。これを見るだけでも「本当に離島に来たな」と実感します。
気象予報でおなじみの島
台風シーズンになると、ニュースで必ず聞く名前。
「南大東島近海」
実は本州の人でも、天気予報で何度も耳にしている島なんです。
気象観測上、太平洋の重要拠点。
日本の天気に大きく影響する位置にあります。
沖縄で実は鉄道があった場所
沖縄県でかつて鉄道が走っていた場所のひとつが、南大東島。
サトウキビ運搬用の軽便鉄道が敷設されていました。今も線路跡や車両展示が残っています。
沖縄=モノレールだけ、ではありません。
サトウキビの島
大東諸島の基幹産業はサトウキビ。
島の風景は一面サトウキビ畑。
製糖工場の煙突がランドマークです。
明治時代、八丈島からの移住者が開拓し、
この農業文化が島を形作りました。
沖縄なのに、どこか八丈島の文化が混ざっている。
それも大東の面白さです。
アクセス方法|実は南北間の定期便はない
飛行機
琉球エアーコミューター(RAC)が那覇から運航。
那覇 → 北大東 → 南大東 → 那覇
のような三角運航になることが多いです。
※現在は南北間のみの定期便はありません。
フェリー
大東海運のフェリーだいとう。
・週1〜2便
・所要約15時間
・貨客混載船
スケジュールを読むのがまず難しい。
それも含めて“旅”。
島の名物は?
南大東島の名物
・大東寿司(漬けマグロ)
・ラム酒
・月桃製品
・大東そば
北大東島
・星空
・静寂
・釣り
観光地らしい派手さはありません。
でも「島らしさ」は濃い。
