羽田空港にはJAL国内線を利用する方の中でも限られた人だけが利用できる、専用チェックインカウンターと専用保安検査場があります。
楽しい気分で空港に行ったと思ったら、
・チェックイン機に並ぶだけでも時間がかかった
・荷物を預けるのにさらに長蛇の列に
・保安検査場が大混雑、搭乗時間に間に合うか最後まで不安だった
といった経験は誰しもが1度はしているのではないでしょうか。そういう時間がかかる可能性のある場所を最優先で通してくれるのが、このJALファーストクラス専用チェックインカウンター・専用保安検査場です。
JMBダイヤモンド・JGCプレミア会員とJALファーストクラス搭乗者、ワンワールドエリートステイタスのエメラルド会員のみが使用できるこのサービスを使えば、旅行や出張時の煩わしい時間を一気に通過することも可能。そのままJALダイヤモンドプレミアラウンジに進んで搭乗前の優雅な時間を過ごすことが可能なんです!
ちなみに、正式名称は「ダイヤモンド・JGCプレミア専用保安検査場」となっています。
JALファーストクラス専用チェックインカウンター・専用保安検査場へのアクセス
JALファーストクラス専用チェックインカウンター・専用保安検査場は、北ウイング、南ウイングそれぞれに設置されています。JALグローバルクラブとも異なる、限られた人だけが利用できる特別なカウンターです。
南ウイングの写真を使って説明すると、専用チェックインカウンター付近には以下のような目印があります。かなりわかりやすいのと、他のカウンターと比較すると圧倒的に人の並びが少ないため、これらのゲートサインはすぐに見つけらると思います。
南ウイングの場合は、JALグローバルクラブ専用チェックインカウンター・専用保安検査場と隣り合った場所にあります。
赤く輝くJAL FIRST CLASSのロゴが目印です。ちなみにこの前で写真を撮ったりしている人をよく見かけます。ちょうどチェックインカウンターから死角になっているのではしゃいでいる人を見かけるのですが、入り口付近は中からカメラで見えているみたいなのでご注意ください笑
中に入ると、このような専用カウンターにて有人チェックインを受けることができます。最近はどこの航空会社も自動チェックイン機またはWEBで事前にチェックインという方法をとっていますが、やはりJALさんの洗練されたサービスは人を介して受けたいものですね。チェックインだけでなく、座席指定、アップグレードおよび空席待ちと、受託手荷物を預けることまでもこちらで完結できます。
こちらで手続きを進めた後、そのまま奥へと進むと専用保安検査場へ到着します。混雑時は2レーンありますが、基本は1レーンのみの空いています。
また、WEBでチェックイン手続きをしている方、手荷物を預ける必要がない方はもこちらの専用チェックインカウンターを通って(カウンターは素通りして)直接専用保安検査場へ向かうことが可能ですよ。
新設!新しいJALファーストクラス専用チェックインカウンター
従来の専用チェックインカウンターの外側に、新しいチェックインカウンターが新設されました。現時点では古い方とどちらか一方を使用する運用のようで、訪問する日によって異なるのですが、チェックインカウンター通過後の導線は以前と変更はありません。
以前のチェックインカウンターは3つのカウンターしかなく、混雑時には外まで並ぶこともありました。その際、並ぶ場所が確保されていなかったので無造作に並ぶしかなかったのですが、新設カウンターでは4つの窓口があり(通常は)、また並ぶ導線も確保されているので、以前よりは分かりやすくなった印象です。
以下を見ると、旧チェックインカウンター入口のすぐ横にあることがわかります。通過後は、旧チェックインカウンターへと進み、そのまま奥にある専用保安検査場へと進みます。
写真を見る限り、新設のチェックインカウンターはさらに右側に拡張できそうですね。混雑時には4つといわず、さらに多くの窓口を展開できるのかもしれません。
逆に、閉まっている場合にはこのようにスライド式のパーティションで隠されています。この場合は、旧来のチェックインカウンターへと進みましょう。
*北ウイングは私は未確認のため掲載していません。
新設チェックインカウンターが空いている場合は、旧チェックインカウンターは以下のように使用できないようになっています。
JALファーストクラス専用チェックインカウンター・専用保安検査場でできること
では、JALファーストクラス専用チェックインカウンター・専用保安検査場でどのようなサービスが受けられるのでしょうか。
専用チェックインカウンターでのスムーズチェックイン
専用とある通り、一般の方とは異なるチェックインカウンターを利用することができ、スムーズな手続きが可能になります。夏休みなどの利用者が多い時期には重宝できるサービスです。受託手荷物の手続きもこちらで可能です。
受託手荷物無料許容量の優待
通常の手荷物量に追加して、以下の重量を無料で預けることができます。
JALファーストクラス利用者:1個当たり32kgまで、合計45kgまで
JAL公式WEBサイトでの説明はこちら
JMBダイヤモンド・JGCプレミア・ワンワールドエメラルド会員:通常20kgまで(個数制限なし)+ 20kg以内
通常の受託手荷物に関するJAL公式WEBサイトでの説明はこちら
JAL公式WEBサイトでの説明はこちら
これは専用チェックインカウンターに紐づいているサービスではなく、会員資格に紐づいているサービスです。ですから、一般のチェックインカウンターやJGCチェックインカウンターを利用した場合にも同様に適用されます。
プライオリティーバッゲージタグ
JALファーストクラス専用チェックインカウンターの利用資格がある方は、JALファーストクラス搭乗者、JMBダイヤモンド・JGCプレミア・ワンワールドエメラルド会員のいずれかになります。これらの方は、受託手荷物を預ける際にプライオリティーバッゲージタグというものを荷物につけていただくことができます。「JAL FIRST CLASS」と記載されたタグは、到着空港での荷物受領時に、最優先で出てくることを意味しています。
これも専用チェックインカウンターに紐づいているサービスではなく、会員資格に紐づいているサービスです。ですから、一般のチェックインカウンターやJGCチェックインカウンターを利用した場合にも同様に適用されます。
専用保安検査場の利用
JALファーストクラス専用チェックインカウンターでの手続き後は、そのまま奥へと進むことで専用保安検査場を利用することが可能です。一般の保安検査場は長蛇の列になることも少なくないですが、こちらを利用すれば、限られた時間を有効に使うことができます。
JALダイヤモンドプレミアラウンジへの最短アクセス
専用保安検査場通過後は、JALラウンジ内に直接出ることが可能です。そのまま手続きを済ませれば、JALダイヤモンドプレミアラウンジへと進むことができ、食事やお酒を楽しみながら、搭乗前の有意義な時間を過ごすことが可能です。
ちなみに、JGC専用チェックインカウンターを利用し、JGC専用保安検査場を通過してJALラウンジに行く場合は、一旦セキュリティエリア内の通路に出て、少し歩いてラウンジ入口へと向かう構造になっています。少しの差ですが、保安検査場からラウンジへの直接入れるのはJALファーストクラス専用チェックインカウンター・専用保安検査場利用の場合のみです。
JALファーストクラス専用チェックインカウンター・専用保安検査場の利用資格
では一体どんな資格があればこのチェックインカウンターと保安検査場を利用することができるのでしょうか。大きく分けると3つあり、ファーストクラス利用者やJMBダイヤモンド・JGCプレミアのような上級会員、またはワンワールドのエメラルド会員であれば利用することが可能です。詳しくは以下の通りです。
対象者 | 同行者の扱い | |
JAL国内線ファーストクラスにて当日当該空港よりご出発または同クラスに当日お乗り継ぎのお客さま | 同行者1名も利用可能 | |
JAL国際線ファーストクラスからもしくは同クラスに当日お乗り継ぎのお客さま | – | |
JMBダイヤモンド、JGCプレミア各会員 | 同行者1名も利用可能 | |
ワンワールドエリートステイタスの「エメラルド」会員 | 同行者1名も利用可能 |
なお、同行者については少し注意が必要です。JAL公式WEBサイトには以下のような注釈があります。
*同行者1名さまもご利用可能。3歳未満の幼児は同行者としての数に含まれません
同行者が2人以上いる場合はどうなるのか。経験上は3人の同行者(家族ではなく友人)がいても問題なく利用することができました。その時はスタッフに確認してみてOKをいただいたのですが、状況は常に変わっていると思いますので、心配な方はスタッフに確認してみるといいでしょう。
実際、JALファーストクラス専用チェックインカウンターを利用できるということは、受託手荷物へのタグ(プライオリティーバッゲージタグ)は「JAL FIRST CLASS」の付与となります。これがあることで、到着空港で受託手荷物を最優先で出してくれ、次の目的地へスムーズに移動できることが魅力の1つなのですが、同行者は一般のチェックインカウンターでタグなしとなってしまうと、1人だけ最優先で出てきて、結果他の人を待ってから出発となってしまいます。この点はJALさんも考慮してくれているのかもしれません。
また、「JAL国際線ファーストクラスからもしくは同クラスに当日お乗り継ぎのお客さま」には同行者に関する記載がありません。ですから、他の利用条件とは異なる可能性があります、要注意です。
とはいえ、公式WEBサイトには同行者1名までと記載があるわけですから、ルールに従うことを前提にしていきましょう!