JAL国内線で運行される最新機材A350(エアバス350)のファーストクラス座席。高級感あふれる座席と上質な食事・お酒を羽田-那覇間の2時間45分で堪能してきました。
JAL国内線 A350 ファーストクラスとは
JAL国内線で定期運行している機材の中でも最も新しいA350-900。普通席、クラスJ、ファーストクラスの3クラスで構成されており、中でもファーストクラスはたったの12席しかない特別な座席。ファーストクラスは搭乗前から搭乗後まで様々な特別感あるサービスを受けることができます。
ファーストクラス利用で受けられる主なサービスは以下です。
・ファーストクラス専用カウンターでのチェックイン及び手荷物検査
・JALダイヤモンドプレミアムラウンジの利用(食事やアルコールが無料)
・優先搭乗として一番最初の搭乗グループで飛行機へ
・機内食の提供、アルコールが飲み放題
・荷物の優先受取り
ファーストクラス座席
A350は入口が2つあり、ファーストクラス利用者は前方の入口から搭乗します。搭乗からワクワクさせてくれるなんでさすがJALですね(単に機材に依存しているだけですが)。
搭乗すると、鶴丸のロゴとJALのブランドカラーがお出迎え。客室乗務員の皆様の丁寧なご挨拶と、歓迎ムードです。
今回購入したのは後方2Cの座席。A350のファーストクラスは2列しかないのですが、2列目は1列目と比較するとより個室感があり、私はチャンスがあれば後方を選択するようにしています。1列目は目の前が壁になっており、どこかそっけない感じがするんですよね。
座席間にはパーティションがあり、隣の席の方が視界に入りにくく設計されています。旧機材のB777-200と比較するとパーティションの大きさは小さい印象ですが、それでも十分なプライベート空間でした。2人グループで搭乗する際は、このパーティションは収納することができますよ。
高級感ある革張りの座席と併せて腰に置くクッションも利用できます。
座席前方には大きなディスプレイがあります。映画を見たり飛行機の飛行映像を楽しんだり。国内線のB777-200にはディスプレイがなかったので、これだけでも最新機材に乗っている気分になります。
席に着くとファーストクラスで提供される食事と飲み物が記載されたメニューが座席間のスペースに置かれています。コロナ禍のフライトでは、併せて除菌シートも配布されました。
全ての方の搭乗を待っている時からファーストクラスの体験は既に始まっています。ファーストクラスを担当する客室乗務員が順番に挨拶に来られます。名前を呼んでいただけるのもファーストクラスならでは。偉そうにせず、ちょっと申し訳なさそうにするぐらいがちょうど良いと思います笑 また、新聞が必要かもこのタイミングで確認されますので、必要な場合は申し出ましょう。
ファーストクラス利用者にはおしぼりのサービスがあります。ちょっと手を拭く際に重宝しました。併せて、本日の料理の説明と1杯目の飲み物の注文を確認されました。これは離陸後のスムーズな提供につながっていきます。
私は普段このタイミングでペットボトルのお水を先にいただきたいと伝えております。機内は乾燥するのでどうしても水分が欲しくなります。離陸前からサービスしていただけますので、是非試してみてください。
ファーストクラスにはスリッパのサービスもあります(収納ポケットに置かれています)。靴を脱いでリラックスしながら食事やお酒を、、、最高ですね。ちなみに、スリッパを使わない方も結構いまして、降りる際に見てみると未開封のスリッパが比較的あることに気づくかもしれません。
座席前方には小物を入れる収納スペースがあります。これは2列目のシート限定で、最前列にはありません。ちょっとした小物を入れるには最適ですが、パソコンは入らない可能性が高いです(私のMac Book Pro 13.3インチサイズは入りませんでした)。その横には各種雑誌類が入る棚もあります。
続いて座席周りです。まず驚くのはリクライニングやレッグレストの移動は全自動で、細かい角度の調整ができるということ。従来のB777-200のファーストクラスは、レバーはあるものの手動で角度を調整していたので対照的です。さらに、マッサージの機能があるんです。手前のボタンを押すと一定の時間背もたれまたはレッグレストが振動します。着陸時には一番奥のボタンを押すだけで全てが元の位置にもどるのも嬉しい機能です。
読書灯は座席横に内蔵されています。丸い部分を押し込むとライトが現れます。
ディスプレイを操作するリモコンや電源、USBポートは座席横にあります。ちょっとした小物入れもありますので、スマホやイヤホンケースを入れるのにぴったりです。
テーブルは座席の間の台が蓋になっており、そこから取り出します。さすがファーストクラスだけあってテーブルは大きく、食事とお酒を楽しむのには十分なスペースでした。テーブルは食事の時間になると客室乗務員の方が取り出してくれます。
食事とお酒
ファーストクラスの最大の楽しみはやはり食事とお酒でしょう。国内線では普通席にもクラスJにもない、ファーストクラス唯一のサービスです。機内食の内容は事前にJAL公式サイトでも確認することができますが、当日はメニュー表として各席に配布されます。
この日の食事(羽田-那覇間の午前便)は和食で、以下の内容でした。
小鉢:みつせ鶏の団子(椎茸、人参、白湯餡)、くらげ酢(胡瓜、若芽、糸唐辛子)
台の物:太刀魚柚子胡麻蒸し(ほたる烏賊、蓮根煮、空豆、蒲鉾)
御飯・汁物:俵ご飯 米づくりの伝統を極めた、革新の品と質。新潟米「新之助」、味噌汁
香の物:はりはり漬
フレッシュフルーツ
こんなに豪華な機内食、国際線でもなかなか経験できませんよね。お皿に食器類を使用しているのも気分を上げてくれます。
俵ご飯とお魚は包みを開けるとこんな感じになります。美味しそう、、、
この日のお酒やソフトドリンクのメニューは以下でした。
ファーストクラスで提供されるお酒の目玉はなんと言ってもプレミア焼酎「森伊蔵」ですね。市場で流通している森以蔵はものすごく高い値段設定となっていますが、ファーストクラス利用者は飲み放題です(飲み過ぎ注意です)。チェイサーと一緒にいただきました。
那覇線は2時間45分と国内線では長距離路線です。お食事の後に小腹がすいた場合にはカップ麺を注文することができます。
JALオリジナル麺 らーめんですかい、うどんですかい
小さめのサイズのカップ麺がちょうど良いんです。この日はらーめんですかいを冷たい綾鷹と一緒にいただきました。
食後にはホットコーヒーをいただきました。この日はJAL CAFE LINESのペルーカトゥーラデュエットでした。
また、食事の合間には、おかきやドライ納豆をおつまみにいただきました。ドライ納豆はお酒がすすむ大好きな一品。私はファーストクラスに乗る際の楽しみの1つです。
トイレ
余談ですが、A350のお手洗いはとっても綺麗なので写真をシェアします。ファーストクラス利用者専用のトイレであり、機内前方に位置しています。
ファーストクラスとクラスJとの間は、離陸後に水平状態となるとカーテンで仕切られるため、後方座席の方とは空間を完全に分けることになります。トイレもそうですが、ファーストクラスのために専用の空間を作り上げてくれるのです。